コエンザイムQ10は、体内の細胞に存在し、エネルギーづくりをサポートする成分です。
もともと心臓病の薬としてコエンザイムQ10は使われていました。
2002年にサプリメントとしての使用が可能になって以来、美容やアンチエイジングに効果があるということで、人気が高まっています。
還元型と酸化型の違い
コエンザイムQ10には、還元型と酸化型があります。
還元型は、体内に吸収されると、そのままコエンザイムQ10としての効果を発揮します。
一方、酸化型は、いったん還元型に変換されてから効果を発揮します。
全て還元型に変換されてばいいのですが、何割かは変換されないまま体外へ排出されます。
ですので、還元型は、酸化型より吸収率が高いと言えます。
だから、CMなどで「還元型」というのを強調しているのです。
吸収率が高い分、還元型のコエンザイムQ10サプリメントの値段は高くなります。
どんな人が飲めば効果的か
・最近なんだかだるい感じがする人
・朝起きた時に疲れが残っている人
・スポーツ好きで体をよく動かす人
1日の摂取量はどのくらいがいいのか
コエンザイムQ10を補うための目安は、1日100mgと言われています。
通常の食事からは、1日約5mgほどしか摂れません。
1日100mgを摂取するためには、魚の「いわし」を約20匹も食べる必要があります。
なので、サプリメントで摂取する方法が効率的です。
※1日100mgというのはあくまで目安で、通常の健康維持のためなら50mgほどでもよく、激しい運動をする人は、300mgは必要だという意見もあります。
こんな意見も
体内にもともと存在するコエンザイムQ10は、加齢やストレスによって減少する傾向にあります。
また、人によってはもともと作る力が弱い人もいます。
コエンザイムQ10は、活性酸素によって体がダメージを受けるのを防ぐ働きもしますので、欠乏すれば生死にかかわるほど重要な物質です。
ですので、足りない人が外から補うと効果的です。
しかし、足りてる人が飲んでもあまり意味のない物質です。
これをあたかも全ての人が、コエンザイムQ10が不足しているようなイメージを抱かせる宣伝には問題があります。
参考:田村忠司『サプリメントの正体』(東洋経済)
コエンザイムQ10の副作用は?
コエンザイムQ10は、これまで深刻な副作用の報告は一例もありません。
過剰摂取しても問題はありません。