抗生物質とは、細菌に感染しているときに使われる薬です。
赤ニキビは、毛穴の中にいるアクネ菌によって炎症が起こっている状態です。
この時に医師が処方するのは、アクネ菌を殺菌すると同時に炎症をおさえる効果のある抗生物質です。
なので、抗生物質ならなんでもよいというわけではありません。
また、炎症が起こっていない段階の白ニキビや黒ニキビには、抗生物質は処方されません。
医師が赤ニキビに処方する抗生物質
赤ニキビには、テトラサイクリン系とマクロライド系の抗生物質が使われます。
テトラサイクリン系抗生物質
・ミノマイシン(成分名ミノサイクリン)
・ビブラマイシン(成分名ドキシサイクリン)
マクロライド系の抗生物質
・ルリッド(成分名ロキシスロマイシン)
・クラリス(成分名クラリスロマイシン)
抗生物質の副作用
抗生物質は悪い菌を殺菌しますが、良い菌も殺菌してしまいます。
女性の場合は、膣カンジダ症にかかる可能性があります。
膣内の善玉菌が抗生物質によって殺菌されると、悪玉菌であるカンジダ菌が繁殖しやすくなるからです。
症状としては、膣およびその周辺のかゆみ、白色で酒かす状・ヨーグルト状のおりもの、排尿時の痛み、性交時の痛みなどです。
膣カンジダ症には、抗真菌薬が使用されます。